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ちょっと長めの記事になります。
あらすじ 事前にいろいろ確認したのに、いざ家を買ったらインターネットが使えない家だった。 パソコン関係で仕事するおいらには致命的! 日本一時帰国から戻ってきたのはいいけれど・・・・ |
その後もインターネットが繋がらない状態は全く変わっておらず、いろいろ試してみるけどやはりダメ。
ニュージーランドではいまだ、ADSLという電話回線を利用したアナログブロードバンドが主流ですが、このシステムは電話の基地局から自宅までの距離がインターネット回線の品質に大きく影響します。
そういった特性は知っていたので家を買う際には以下のことを確認していました。
立地は大型ショッピングエリアから約2Kmで田舎すぎではない。
ブロードバンドが使えるか不動産、Telecomに直接確認。
前オーナーにも確認(今は使っていないけど過去にはADSLを利用していたし、両隣の家でもADSLを使っていると証言していた)。
しかしフタを開ければ家の両隣りの家はなんとかADSLを利用できているものの品質は最低、我が家に至っては繋がりもせずという状況でした。
何度か屋内の配線を業者に確認してもらいましたがそれでも症状は改善しませんでした。
パソコン関連で仕事する僕にとって、これは死活問題。自宅勤務どころの話ではありません。
電話線や基地局を管理している会社( Telecom や Chorus ) に苦情を申し立てても話になりません。何度もたらい回しにされ、時間をかけ、挙句の果てには「どうすることもできない」とか「遅くて高額なワイヤレスインターネット(それもいつも繋がるわけではない)」を勧誘されたりを何度か繰り返しました。
他にも地域で同じような問題を抱えている人達と署名活動を計画したり、「Citizens Bureau」という市民相談所に行ったり、ニュージーランドの現大統領事務所に嘆願しにいったりといろいろやりました。最悪、買ったばかりのこの家を手放すことも考えました。
最後に残った希望は「Fair Go」というテレビ番組に訴える方法でした。
この番組はニュージーランド国内で起きた詐欺的な行為を特集する番組。たとえば結婚詐欺や粗悪商品の販売、悪徳業者の不正を暴き、そして加害者側に突撃インタビューをする番組です。
2011年6月上旬、僕たちは自分に起こっている状況をこの番組にレポートしました。
するとその一週間後、なんとテレビ局から電話が!!
「インタビューしたいので自宅に行って直接話を・・・というか撮影するぞ。5日後に。」
何?この神展開!
そんな簡単に撮影決めていいの?信じていいの?
半信半疑だったけど動き出したこの流れに乗るしかない!
っで撮影当日。やってきましたテレビの方が!
手際良くカメラを設置したあとインタビュー開始。いろいろなアングルから一通り撮影した後「私たちがあなた達を弁護するから心配すんな」みたいな感じで言ってくれました。
そして子供の帰りを待って家族全員のシーンを少し撮影し帰って行きました。
最後に「このインタビューはいつ放送されるの?」と聞いたところ
「2週間後くらいかなぁ」だって。早!
その後テレビ局はTelecomにもインタビューを決行!僕たちに変わって今後の交渉までしてくれました。
その結果、放送を翌日に控えた火曜日に以下のような知らせが届きました。
「ADSLが使えるようになるまでの間、衛星を使ったインターネット(かなり高額)を利用する場合、それにかかる費用の大半をTelecomが負担するという同意を取り付けました。」
ぐぉおぉお!やったーー!
まだ実際に繋げて一度目の支払いが終わるまで油断できないにしても、事態が大きく前進しました。
ちょうど同じ日、テレビ番組の予告に僕たちの顔がデデーーーーンっと映っていると知り合いから電話が・・・。テレビを見てみると、まさにデデーーン。
実際に放送された内容は、以下で見ることができます(もちろん英語)
Fair Go: 2011-July-6
An Auckland family discovered the home they bought cannot receive broadband.
その後の経過としては7月28日に無事、衛星のインターネットが開通。
回線の反応速度はADSLより遅いし、よく切断されるけど、スピードはまずまずだ。これで家で仕事ができるぞ!!!
P.S.
この問題を解決するにあたってアドバイスをくれた多くの方に感謝します。
英語の苦手な僕に代わって積極的に行動してくれた妻にも本当に感謝します。
あと自分にもやはり油断があったというか、やはり証言などは文面などで残すべきだったと強く感じました。
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